書物

一生、カワウソ暮らしだ。

『家守綺譚』(梨木香歩)読了。初めての作家。あまりにも心地良くて、200ページ足らずの本なのに一ヶ月以上かけてしまった。一人の人間を主人公とした短編が時系列に並んで全体の物語が進んで行くという体裁で、淡々とした日常のなかでたまに異次元が透けて…

仕事上がり、近くの喫茶店で時を忘れて読書に没頭する。1時間半くらいか。最近は家で読んでいてもなぜかあまり集中できないので、久々に俗世界からの完全離脱に成功した達成感はひとしお。本と珈琲とソファとBGMに感謝。ただこの恐寒いなか喫茶店のドアが開…

最近読んだ本

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)作者: 畠中恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/03/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 125回この商品を含むブログ (529件) を見る江戸幻想ファンタジー? 設定は魅力的で面白くなりそうなのに、子供向けっぽい…

ミステリは難しい。

我孫子武丸「殺戮にいたる病」読了。「叙述トリックもの」つながりで知った物件で、そのつもりで読み始めたからかかなり初期段階で犯人の目星がつき、以降、もしコレだとしたらこの表現はちょっと無理が…果たして…?というような読み方になってしまったので…

パラダイスか……?

ここ数ヶ月、なんだかんだで読書はほとんど電車内のみだったので、この三連休は家で読めるだけ本を読んでやろうと思っていた。自分仕事も今日の分は終えたし、と日付変更ちょい前から念願の書物没頭に入る。選ばれたのは『姉飼』(遠藤徹)。この本、「かな…

4月以降読んだもの覚えているだけ

「疾走」上下 重松清 久々に、後に長くひいた。ビデオを借りて観る予定。加瀬亮の宮原雄二が楽しみ。 「ダヴィンチ・コード」上中下 映画はこれから観る予定。ポール・ベタニーのシラスが楽しみ。 「八月の降霊会」若竹七海 知り合いの縁者であることが判明…

校正待ち。会社にいながらやる事がないという、会社員のような状況がここ数日あるのだが、今日は一日ほとんどがそう。日給も時給もないのでやな感じ。 暇にまかせて最近読んだ本を覚えてるだけ羅列。2月入ってからほとんど編プロに日参しているのでほぼ電車…

一年の計

読書の時間を意識して作る! 最低一週間に一冊は読みたいな。

サルバドールの復活

(上下巻 ジェレミー・ドロンフィールド/東京創元社) を読み始めた。現在過去錯綜の城ものということで一も二もなく。ただ出版社で出してる紹介文に 「現在と過去が入り乱れ、手記や日記、さらには作中小説やコンピューターゲームのプロットや大学の試験問…

ちがう!

企画ついでに自分の書物補充のため乱歩などを買って来たりしたのだが。まだ読み始めてもいませんが。いかん私は選択を誤った。今の私が欲しているのは乱歩の湿った世界ではなくスティーブン・キングのヒュオっと涼しくそして切ない世界だ。それも中・短編集…

してやられたかもしれない

そういえば、最近書店で見つけて買った本。ニンギョウがニンギョウ (講談社ノベルス)作者: 西尾維新出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/09/06メディア: 新書購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (177件) を見る こんなん一目見たら吸いついちゃ…

尋常でなくカバンが重くて、気分的なもんかと思っていたらハードカバーが3冊(うち2冊は読了済)入っていた。気付けよ。 暇にかまけて紹介。 ●読み差し本古道具 中野商店作者: 川上弘美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/01メディア: 単行本購入: 1人 …

出会ってしまった

というわけで、読みかけの本が家にゴロゴロあるにも関わらず読み終わった本と替えてくるのを忘れてしまったため、一人外食のお供本を買いに書店へ。前に読んでいた本が後味最暗だったので次は浮世離れした感じのやつがいいなーと適当に物色して手に取ったの…

読み終わった本を持って来てしまった

ルース・レンデル「心地よい眺め」(ハヤカワ・ポケットミステリー)。幼少期の環境が影響して出来上がってしまった欠陥人間の話。こえーーー。彼女の書く人間は怖いと話には聞いていたが、これほどとは。というか、物語全体に温かみがカケラもない。ひたす…

she was crazy, and she was hardcore

今日の湿気はものすごい。朝なんか、今にも大雨が来そうだった。普段なら嫌な気候なのだが、今読んでいる本の世界とシンクロするので心地よかった。過去大雨の日に起こった事件を、独特の雰囲気の中でさまざまな方面から剥いで行く。クック好きは嵌ると思う…

宮部さんさようなら

レベル7、自分でいれるツッコミの嵐に疲れた。もういい。

今年3冊目

江國香織「きらきらひかる」 すごく売れた本らしいすけど。 嘘だろーそんな終わり方でいいのかよ! 空気感は素敵でした。その素敵な空気感を大事にするからこそ「何の解決もしてねえよむしろはっちゃけたよ!」な荒唐無稽かつあやふやそして平和な結末でこの…

癖の強い人を愛したい

癖の強い人間だって他の人に愛されたい。 相変わらず出版社アカは来ない。よってはてなキーワード廻りなどをしており、そこで見つけた面白さうな本。 齋藤孝「過剰な人」ISBN:4104542024 自分ぜったいに著しく何かが過剰で著しく何かが足りないと思っている…

1日1.5冊

が目標だった年末始休暇。その為の補給もして本棚には未読本の数々がスタンバイしていたのだが、年末はドストエフスキー「悪霊」上下巻を超じっくりと再読してしまい、年始も旧年の読みかけ本を消化してたら終わってしまった。家で読むからと、ここぞとばか…

元旦の計

去年の4倍。

夜中、不眠に悩むペンギンのぺたぺた歩く足音が、浅い眠りを通して聞こえてくる。

昨日会社に読みかけの本を忘れ、書店で一人外食のお供本を選んでいてぱっと開いたページの最初が↑の文章だった。不眠に悩むペンギンの物語か……即決。まるまるがペンギンの不眠症克服記というわけではなく、主題はサスペンスたっぷりのダーク話らしいというの…

私の本の愛し方

id:lluviaさん周辺で本の扱い方について盛り上がっている。私の扱い方は、汚いです。指が切れるくらいにぴしっと断裁されたばかりの本を自分の手でうにょうにょにしていくのが好き。熱帯夜に部屋で読書に没頭し、一枚一枚ページをめくるごとに同じ箇所につい…

雨がふります、雨がふる。

綾辻行人「霧越邸殺人事件」を読了したばかりだからなのか、この気候も味わい深く思える今日この頃。ちょっと前に初の綾辻作品「時計館の殺人」を読みいまいちピンと来ず、まもう一冊くらい読んどくかと選んだやつが当たった。物語の雰囲気がこの季節に合っ…

ファンタジー

この2週間ちょい、超仕事期の例ならばひたすらぼーっとしてるか寝てるかしかないはずの電車の中で、いっときも無駄にせずスティーブン・キング「ザ・スタンド」を読んでいた。これはすごい現象。さすがキング。3冊終えたところです。あと3冊?

ゴールディング「蝿の王」。戦争中、疎開先へ向かう子供達を乗せた飛行機が無人島に不時着。子供達は曲がりなりにも規則を持つ子供だけの「社会」をつくって前向きに生活を始めるが、次第に人間の心に住む悪魔の存在が露に(悪魔ベルゼブル=蝿の王)。そし…

読みかけ本覚え書き

「慟哭」貫井徳郎、「蝿の王」ゴールディング、司馬遼太郎講演集、「悪魔とプリン嬢」「11分間」パウロ・コエーリョ。 「慟哭」はあと3分の1くらい。「面白い。一気に読めるよ」という評判で買ったが、まとまった時間がとれずけっこうちょびちょびになってし…

小さく続行中

キーワード制作。ベタベタですがガストン・ルルーいきます。言及はないだろうけどこれはあったほうがいいかな、と。

キーワード一日いっこ運動

超消極的(笑) とりあえず昨日挫折のヴァン・ダインを登録。いまさら言及する人はほとんどいないと思われ、とても寂しい「含まれる日記」画面になる自信あり。 たたけば埃が舞うような、扉がぎーぎー鳴るような、古い話が好きなのです。だから「プロファイ…

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もっと翻訳ミステリーを! 自分もどんどん行きたいところなのだが、現在進行形作家にはとんと疎いのでして。よってさらに地味に、古典を攻めてみる。 ヴァン・ダイン

1ポンドの悲しみ

最近集中力がないのか京極「塗仏の宴」がどーにもこーにも進まないので、新しい作家に活路を見出そうと石田衣良の短編集を買ってみた。ここのところ長編ではなく短編集に手が出るのはやっぱまだ疲れているということか。修羅修羅だった4月中は、休めるように…