書物

ZOO

白乙一、黒乙一って聞いてたけど、黒ってこうも黒いのか…。「SEVEN ROOMS」の途中で電車が駅についてしまった。中途半端に読み始めてしまったことを後悔。これ、ものすごく島田荘司「アトポス」を想起させられるんですけど*1。最近夢で見ただけに余計。 10編…

やっとお近づきになりました

なぜか今までどうしてもレジまで持って行けなかった乙一作品*1を、並々ならぬ決意でもって購入した。短編集「ZOO」。4つまで読んだけど、この人すごい。時流に遅れまくりで失礼。ほんっとうにうまいですね文章が。切れてる。でいっこいっこ色がまったく違う…

探偵伯爵と僕(講談社ミステリーランド)

うーーーーーーーーーーーん、面白かったと思うよ。あのかわいらしい本の装丁のイメージ内でまとめましたという感じで。逆にそれ以上(いつもの森博嗣)出したらいけないシリーズなんだろうし…。たまにはこういうのもいいじゃないか、というので満足。 いき…

かつて子供だったあなたと少年少女のための…

また久々なカテゴリ。森博嗣「探偵伯爵と僕」を買ってきた。今日本屋にほいっと行ったら、前から気になってて何かいっこ欲しいなーと思っていた講談社ミステリーランドから馴染みの森さんが出していたのでそりゃもうスムーズに。こういうとこ、自分保守的だ…

陽気だ

伊坂幸太郎「陽気なギャング〜」。好みの軽快クライムストーリーだった。ほんとだ、映像意識してるね。鮮やかに浮かんでくる。でもこう軽めな話に仕上げていても、この人の潔癖さというか頑なさみたいのは歴然として出るんだなーと思った。 これも好きだが、…

伊坂幸太郎順調に

「陽気なギャング〜」ゲット。大事に読みたいんだけど、伊坂氏のって読みやすいからすぐ終わっちゃうんだよな…。夜喫茶で30ページほど読んだが、うまいねぇ相変わらず。

文化。

昨日は仕事を早々に切り上げ、朝夕お風呂に二度入って、久々の営業時間ドラッグストアで洗顔料*1とか入浴材とかマニキュアとか買って、先週の新撰組見て*2、夜は本一冊読んで(伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」)、とっても文化的な一日だった。一…

冬の夜長に

京極夏彦「後巷説百物語」一話目読み終えた。いいですね雰囲気ありますね。ちょうど一昨日の大風夜半だったので、演出効果もばっちり。未読の前2作もいってみるかな。 というように珍しく賞とり作品を読み散らかしている今年の私ですが、賞を受けて話題にな…

そうか…

昨日のいちキーワードが大盛況で反省している。あんまりいい事書いてない時は、対象固有名詞は伏せておいた方が良いのかしら…。でもまだ読んでない人は検索しないよね、うん。

綿矢りさ「蹴りたい背中」感想。つかみのところではかなり惹かれたんだが、読み終わってみると、思春期まっただ中の子が書いたありがちな思春期物語だったなぁという印象になっていた。表現にも背伸びしてるようなところが結構目についた、てのもあり。「蛇…

おいしい文藝春秋にて

選評などは後にして、まず金原ひとみさん「蛇にピアス」を読んだ。ミステリとして読んで「全然じゃん」みたいに言ってる人がいるらしいですが、これはそういうもんじゃないでしょーと。おお、山田詠美…というかんじで戦きつつ読みましたが、実際なかなか怖い…

けもの

最近電車の中で読んでいる本は、今までに馴染みの無いSF。読んだ事あるっていったら子供の冒険本を除けば村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」くらいじゃなかろうか。「コイン〜」は村上の中で断とつに好きです*1。私の感動ツボはこういう物語にあるらしい…

次はアヒルちゃん

昼食買いついでにせっせと伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」を買って来た。楽しいな。 思うんだけど、私がこうもハマったのはトマス・H・クックとかするものがあるからかも。過去と現在を行き来しつつというのは伊坂氏の場合重力ピエロの時だけなの…

来た!

やりました伊坂幸太郎氏。小説として、巡り合った!という喜びをひっさびっさに味わわせていただきました。次の著作にレッツゴーです(どうよこの浮かれっぷり)。ランキングから目に入ったというのが悔しいところなので、今後はもっと探求に精進しようと思…

不作・・・

週末家に篭る予定だったので昨日どばっと仕留めて帰ろうと思っていたが大型書店営業時間に間に合わず、地元しょぼ店で京極夏彦「後巷説百物語」買って帰った。で今日中途半端に外出して書店を巡ったのだが、やはり中途半端な場所がまずかったか戦利品は伊坂…

歌野氏のお陰でがぜん邦書に興味が向き、「2003このミス」を初めて熟読。伊坂幸太郎「重力ピエロ」、乙一「ZOO」、霞流一「呪い亀」、深堀骨「アマチャ・ズルチャ」が気になった。乙一は未経験で何かしら読まなければと思っているのだが、短編集なら良さそう…

何てこった。

久々のミステリー、このミス1位の歌野昌午「葉桜の季節に君を想うという事」を読んだ。なーんか語り口が軽く、軽ハードボイルドっていうんですか、な感じのがあんま肌に合わないなーと思いつつ読んでいたのだが、ある地点から頭の中は「何てこった、なんてこ…

土曜日に買った本は、雑誌に書評が載ってて気になっていた「甘美なる来世へ」T・R・ピアソン(みすず書房)。これまた個性的な訳文ですが面白そう。まだ読み始めてちょっとですが、内容の馬鹿馬鹿しさが「贅沢なムダ時間使ってるなぁ」と思わされ、そこが良…

無念

めずらしく、読みかけの本を途中リタイアしてしまった。「夜の果てへの旅」セリーヌ著 生田耕作訳 中公文庫。 裏表紙の解説によると「世の中の欺瞞に反抗し続け力つきた男の生涯」という事で、しばらく読んだ雰囲気もすごく惹かれるもので、物語の行く先にす…

あらら

エラリー・クイーンなるキーワードができている。こっちの方がメジャーなんですねー。「エラリィ・クィーン参照」としてつなげて下さった方、ありがとうございます。出張前からこっち、ちゃんと本を読んでないなぁ。

でもってやっぱり本はろくに読めませんでした。

彼女の靴

結局持って行く事にしたのはジェニファー・ウェイナー「イン・ハー・シューズ」。年末の大量買いの時に、他の本達の重さとバランスをとろうとなんとなく選んだ 軽く若い女の子 な感じの本。あと、吉井ロビン、アジカン等々が載ってる「音楽と人」。

楽しい事

ここ1、2日で唯一楽しい考え事は、10日間に渡る異国出張のお供本を何にしようかというもの。どうせ夜は疲れ果てて髪乾かす時間さえ惜しい状態になるのはわかってるのだが、ちょっとの時間読むためだけの本選びがこれが楽しいのです。手持ちの未読本で文庫本…

「半身」ってすごい題名だよな

サラ・ウォーターズの「半身」を読み終えた。筆力、描写力はすごい。「このミス」1位、というフレコミにしては「推理」的な面が弱かったかなという気がするが、神秘的物語の魅力で読まされた。まあ、これこそミステリーだ!と言われれば、そういうものかとも…

ヒラリー・ウォー「この町の誰かが」を読み終えた。誇りある平和な町(アメリカ)で起こった凶悪犯罪。一応犯人探しなのだが、推理小説というよりも、何かが起こった時に人間集団の心理がどのように変貌するか(内面が暴露されるか)という事を主眼に書かれ…

今日のエラリィ

ちょい頭冴えて来たのでいっちょいきます。エラリィ・クィーンベスト3には入らなかったものの大好きな作品「シャム双子の謎」。これを初めて読んだ時も私は風邪を引いていて、熱がある時特有の集中力でがーーーっと没頭して読み切ったのだが、そうでなくて…

今日もエラリィ

先日、エラリィ・クィーン国名シリーズの中で最も好きなのは「ギリシア棺の謎」と書きましたが、今まで読んだ全作品中に広げてベスト3をあげるとすると「ギリシア〜」「Yの悲劇」「九尾の猫」(順不同)。他の二つに比べるとあまり名が売れていない感のある…

さぁてと。

何読もうかな。掃除してたら、まだ読んでないまたは読みかけの本がゴロゴロ出て来た。澁澤龍彦「世界悪女物語」、アルベール・カミュ「転落・追放と王国」、T・H・クック「闇に問いかける男」、島田荘司編「牧逸馬の世界怪奇実話」、太宰治「人間失格」…なん…

うーーーん

森博嗣推薦のエラリィ・クィーン「エジプト十字架の謎」、20世紀前半の推理小説の良さが存分に活きていた。携帯の普及などは新しい可能性を生んだと同時に、昔なら考えられた面白い展開を奪ってしまったんだなぁと改めて感じたことでした。 でもこの「エジ…

今日の戦利品

「ロベルト・スッコ」…パスカル・フロマン 「望楼館追憶」…エドワード・ケアリー 「半身」…サラ・ウォーターズ 「この町の誰かが」…ヒラリー・ウォー 「イン ハー シューズ」…ジェニファー・ウェイナー 「チボー家のジャック」…マルタン・デュ・ガール 「文…