うーーーん

森博嗣推薦のエラリィ・クィーン「エジプト十字架の謎」、20世紀前半の推理小説の良さが存分に活きていた。携帯の普及などは新しい可能性を生んだと同時に、昔なら考えられた面白い展開を奪ってしまったんだなぁと改めて感じたことでした。
でもこの「エジプト〜」、動機の点でいまいち納得が…。結局、実際の犯罪はこういう事で行われてしまうのが多いのかもしれんけど、どちらかというと「How」よりも「Why」に重点をおいて読む私としては(だからトマス・H・クックが好きなんですね)、ここにもうちょっと説明を加えて欲しかったなぁと思う。