元気に生きています

 明日は仕事をしなくてよいことにしたので上機嫌で夜更かししています。お陰さまで今回の本の取材はつつがなく完了し、現在はページ制作の真っ最中。私の仕事内容は、今週始めまでの「矢面に立つ、日々動く番組収録スケジュール把握・編集側のスケジュール合わせ・撮影許可取り・撮影指示&立ち合い・インタビュー依頼&立ち合い・連絡待ち・連絡待ち・仁義切り・仁義切り・仁義切り」から「矢面に立つ・仁義切り・連絡待ち・写真選定・入稿に向けページ作成スケジュール舵取り・番組&各事務所へのページチェック依頼&戻し依頼・もろもろ見せるタイミングの戦術練り」へと変わっている。毎日夜になる頃には携帯の電池が瀕死になる状態は変わりない。この会社に入る前はどうにも苦手でとてもこなせそうにないと思っていた仁義切りや挨拶、連絡、伝達、交渉、お伺い、待機、を気づけば淡々と行うようになっていた。
 この会社で私は一貫して原稿を書かない。今回の本を依頼している編集をしない女性編集者(兼ライター)は、私が彼女の原稿に手を入れようとすると「それはあなたの仕事じゃないから」と言い、ここをデザイナーと相談して決めてくれませんかと頼むと「それは私の仕事じゃありませんから」と会話を終わらせる。「それは私ではなくプロデューサーが相手と交渉して決める事でしょう」と言われたことについてはプロデューサーが決められないので私が交渉して決めています。あなたが専売特許のように振りかざしている文章にしても、私の方がいくらかマシに書くと思うよ。
 年長の人達が弱いお陰で私が強くなれます。同時に、そこら中でコブ作りながら進む私を助けぬまでも温かく見ていてくれる人達がいるお陰で、砕けずなんとかやってこれました。
 会社を変わった甲斐があった、とすごく実感する今日この頃。仕事とプライベートの境は前の会社・フリーで仕事してた時よりも(!)無くなっている気がするけど、制作に関わる人の多さや作る物の大きさ、自分の役割の必要性を思うと休日がなくても午前三時に電話が掛かって来てもむべなるかなと感じられる。前と違って自分の感性やオリジナリティ等は全くもってお呼びでなく、求められるのはひたすら状況処理能力という真逆の環境が今は有り難く思える。自分じゃなくても処理能力のある人なら誰でも出来る仕事だけど、今自分がここから抜けたら(誰かと交代したとしても)この本は出ないだろうという自信がある。正社員/スタッフというのがあって、実にいろんな所でスタッフのみが跳ね返される壁がある事にいちいち驚くけど、それと仕事の充実度、重要度は関係ない。やりがいがある仕事なら業務形態は関係ないんだよ。
 久々の一日なんにもしない明日を有意義に過ごす為に、いい加減寝るべし……。何もしないと思っていても微妙に何かしらあるんだろうけど。携帯切ってようかな(切りません)。