好きな子

 同僚のなかに好きな子がいる。仕事はできない。歳は私よりいっこ上で、喋るのは早いが、仕事の解決は遅い。いつクビになってもおかしくないところにいる子。真っ直ぐにしか進めないので、障壁に当たると横に回ることもせず、ひたすら当たっては跳ね返り、当たっては跳ね返りを繰り返す。レイアウターを巻き込んで膨大な作業を発生させ、全体の進行が数時間滞ることもしばしば。寸暇も惜しみたい書き入れ時などは見ていてこっちが憤死しそうになる。
 でもこの子はいつでも元気いっぱい。とにかく一生懸命だ。ローカルとしては前代未聞らしいが、休日でも必要とあればせっせと会社に出て来てこちらの求めに応じようとする。そして絶対に、他人を攻撃しない。こっちがいかに不機嫌に相手先からの資料をせっついたり、相手先の不備について窓口となっているこの子をなじってしまったりしても、大きな目をくりくりさせて「I know, I know!」また頼んでみる! と頑張る。たまにこっちが怠けてしまったり、間違ってしまったりしても「わかった!」と前向きに頑張る。
 私がお腹をすかせていれば、彼女が奮発して買って来たヨーグルトをほとんど全部くれる。自分が食べる為に買って来たんじゃないのかよ、と言っても「私もう食べられないからいいの!」と言う。そして引き出しを開けて、ここにチョコレートがあるから足りなかったら食べて!この他にはもう何にも持ってないけど! と言う。
 大好きなんだよね。

Hi, I’m drank!

 酔ってはてなするのって初めてじゃないか!!
 友達のバースデーパーティに紛れてきた。クラブ貸し切りでとりあえずみんな揺れてるわけよ、日本人一人も居ねえよ何この解放感!!どーせ言葉が通じないのだからただヘラヘラしなら揺れてりゃいいわけよ、知り合いも初対面も関係ねえわけよ、なにこの解放感!
 明日仕事でドバイに飛ぶ人とかこっちでbankerやってる人とか仕事やめてプーな子とか、とりあえず「ありがとう」て日本語知ってるのな。あなんか画面見てたら違う意味で酔って来たので寝る。

リッスン トゥー ザ ミュージック

 帰りにショッピングセンターに寄り、食べ終わった札幌塩らーめんの汁を睨みながらもう一杯行ってやろうかと数分間腕組みをするわりとヤケな今日この頃です。今思えばやっぱもう一杯行きゃよかったな。このヤケな感じは、最近の私が自分のことを好きでないからのようです。そりゃ、周りの人間にいかにスムーズに言う事聞かせるかって事ばっか考えて生きてりゃ荒みますわ。荒涼とした平地にひび割れができますわ。自分の笑顔も労りも「ありがとう」も、すべてが相手を気持ちよく動かすための打算から出たモンなら(勿論全部なわけがないはずなんだけどどこまでが真心かも疑わしくなってくるわけですよ自分の中で)、皆が気持ち良く動いてくれればくれるほど自分の中身が黒くなった気がしてくるっす。あ、今日もグチだな。それでも不服ながら動くより気持ちよく動いたほうが、効率が上がるのはもちろん皆の気持ちにとっても良いことだろうと思うからそうするのであって、あ偽善方面に行ったな今度は。
 でも考えりゃ考えるほど、客観的に見て私は何も悪い事はしていないと思われるので、いいんだろうこれで。ようは自分が気持ち良く仕事をできなくなっている、これが問題だな。問題は、私が出れば出る程、回せば回す程、私に場を乗っ取られ居場所をなくしていくように感じているらしい大切な仲間がいるということ。それが私が唯一、剥き出しの素で接しても大きな心で受け止め支えてくれている、安心できる仲間であるということ。
 あーあ。いろいろと世知辛い世の中だよ。

 なんだか、油断して久っ々に見に行ってみたはてなでいきなりバカ呼ばわりされたような気がするんだが。この燃え盛ってるところにさらに油をそそぐようなこの絶妙なタイミングが笑えるわ。はい油断した私がバカでしたね、てことでさっさと寝ます。今日も楽しい一日でした。

完全なるグチですすみません。

 ほんとにもう疲れたんですけど…。
とにかく…










あたしがどんだけしっかりしてるんだよ!? 大したことないだろ!? どんだけ頼れると思ってんだ!?
あたしが来る前は来る前で回してたんだろ? それが何だよ来て半年やそこらであたしがいなきゃ回んないって何だよ!? 無意識にでも甘えてるとしか思えねえだろうが!
それでいてそのさらに上にいる人、自分の権力が霞むのを恐れるその小心な感じは見なくても手に取るようにわかりますけれども、つまらねえことにケチつけて存在感示そうとすんじゃねえよ。ほんとにつまらねえ。
あとはあれです、純真だっていうのは美点です、正直だってのも悪気が無いってのも人に優しいってのも大変すばらしい美点です、ですがそれはわかったからもっとしっかりしてくれよ。
思うんだが自分のこと「優しい」と思ってる人ほどそこに胡座かいてねえか。自分は優しすぎるからこれ以上できない、他人の面倒をつい見てしまうからこれができない、正直者だからうまいことやれない、「でもそれが偉いんだ」みたいな。やれよ自分のタスクを。ごっちゃにすんじゃねえよ。
「手伝ってあげたい」の前に自分の仕事をしろ。己を知れ。

砂漠の花


今までも、これからも、手を繋ぐことはない
ただ少し、肩を貸してほしくなることがある 頭をのせて数秒間目を閉じる それでお伽話は完結
頭が鈍くて 浅はかで いい加減で 時に傲慢で イライラするほど情けない
でも阿呆のように正直で 馬鹿のように優しい所が好きなんだ
そんなあなたより弱いのが私だからな
ちょいと疲れたらしいよ