たまに青、オレンジの光が射す白い世界

 行きつけのミュージアムでやってるジャコメッティ展へ。目当ての彫刻の作品数は少なかったけど、デッサンや写真などはたくさんあってまあなんとか。彼のハリガネ的人間達に親近感おぼえるわけね。
 このミュージアム、地元のアーティストの作品を紹介する場を!という殊勝な心意気には拍手なんだけどそれだけに展示物のクオリティには首を傾げるようなものが多い。それでも通うのは、ハコが大変気に入っているから。日の射す白い回廊の壁際に1、2個ソファが置かれたりしていて、多分それはオブジェ的な意味合いのものであんまりそこに実際に人が座ることは想定してないっぽいんだけど、「座るな」とは書いていないので私の読書ソファと認定させていただいている。私以外で誰かが座っているのは見た事がない。よっていつ来ても座れる。たまに係員が通りかかっても声をかけられたことはないので、「座るな」が貼り出されるまでは使わせて頂く所存です。静かで綺麗で広すぎなくて空気が本当に適度なので、そこらの喫茶店などよりよっぽど世界に入れるのだ。あと身も蓋もないこと言えば、だってそれ無しにはこの展示で入場料$8は納得が行かないのね。