いいんじゃないそれで。

 私が人を傷つけたくないと思うのは、傷つけた瞬間自分がめちゃめちゃ痛いから。でも自分を曲げることはできないから、自分の気持ちを優先するがために折にふれ他人の傷をより深める道を選んでいるということもその都度自覚している。でそれがまためちゃめちゃ痛いのは完全に自業自得だね。自分を最優先してるわけだから恨み言をいえる筋合いはない。自分の痛みが少なくて済むようになること、イコール、人を傷つける道を回避するのがうまくなること、それが私にとっては大人になることなんだと思っている。 
 自分がなるべく痛くないように。 程度の差はあれ誰だってそうでしょ。誰だって自分本位で生きてる。どこ見たって、どんな行動だって、根底に自分可愛さが無いと言い切ってしまったら嘘。それでいいんじゃない。そうやって多くの人達が平和に生きられて、心からの笑い声がいくつも生まれるなら、その笑い声に偽りありだなんて誰が言えるだろう? その笑い声を誰が憎めるだろう? ましてや、君の可愛い笑顔をどうして君自身が否定できるんだ?  そんな権利は誰にも、君自身にすら無い。
 傷つけてしまった方々に心の中で詫びよう。それが相手への刃になってしまうことがあるなら、代わりに「楽しかったね」を。じゃあね。