フライングドロップアウト・2

fuksia2007-04-01

 友達連と花見宴会の予定だったが、どうしても複数人の輪の中で桜を楽しむ自分が想像できず、前日になって急に仕事が入って行けなくなったと嘘をついた。とはいえ家には早朝出発で花見の旨言ってしまっていたので9時頃家を出る。
 さてどこへ行こうか。見事な青空、暑いくらいの晴日。花見日和。地元の私鉄に乗って昔通った高校のある駅を通り、塾があった駅で思い立って降りその辺を歩く。いい喫茶店を見つけ、さんさんと陽が降るなかモーニングセットにありつきながら、そういや休日のこの時間はいつもまだ夢の中、この一刻はなかなか貴重で新鮮だなあと思う。また、会社はドロップアウトするけど友達関係からドロップアウトする予定はなかったんだがなあ、とちょっと考え込んでしまいもする。ぼーっとしながら他にもとりとめなくいろいろ思ったのだが、忘れてしまった。でも店員以外人っ子ひとり居ないあの喫茶内の風景は長く忘れることがないと思う。
 その後夕方家に帰るまでに辿った道については、特に残しておくことがない。
 帰宅後、一緒に花見をするはずだったなかの友達カップルからメールが入り、今日の会が彼らの入籍発表を兼ねていたことを知る。まじで!!と超笑顔で叫んでしまい、横で訝る母に「重要報告を少し前まで会っていたはずの子達から今メールで受けた」という不自然な事を言うわけにいかず少々しどろもどろに。なんだよだから今日の日にあたってあんなに張り切ってたのか君達!それまでわりと鬱々としていたのだが、この報告一発で復活したのだった。