落日を前に

 帰り道、音楽を聴く気にならなかったので無音で電車乗ったり歩いたりしながら徒然に…。
 今日はなんか久しぶりに楽しかった。充実してたし。そういや、ぼーっとしたい!何もしない時期が欲しい!つって辞める事にしたけど*1、自分すごく忙しい状態は結構好きだったんだよね。これからの四日間いつどこで寝るんだ!みたいな時はすごく元気なんだよね。最中、傍目にはぼろぼろに見えたかもしれないけど、自分の中はすごい元気なの。超燃えてんの。楽しかったな。自分が何かを作り出している!と思えていた日々は。
 ひとからちょっかいかけてもらうのも、そういや嬉しかったんだよな。
 自分が煩わしがっていたことは、「好き」なことでもあったんだよな。仕事で必要とされたり、愛してもらうことが煩わしいことなわけがないじゃない。自分は愛されすぎてバカになっているんだよな。もう長い事。贈られた花を棘で返すような阿呆はもうやめたい。今からやめても、失ったものは帰ってこないけど。
 まるで齢70を越え、退職し妻に先立たれた孤独な元DV野郎の回想である。惚けかけているのか、以前も言った事があるようなことを繰り返している点でもそれっぽい。でも自分はまだ70ではないし、大切にできるものがまだ沢山ある。傷つけた、失った、と思ってしまうその対象は、私が思ってしまうほどには傷ついていないというのもわかっている。それがわかる程度には大人になった。失われたことは確かでも、それによって相手につけた傷はそこまで深くないという認識は救いになる。だから自分はこれまで通り、接していこう。今まで世話になった感謝をこめて。そしてまた、何かを作れる仕事をしよう。
 と、思った。

*1:勿論それだけではないけど