恋は熱病。

 どこへ行けば会えるのか。何をすれば会えるのか。
 まだ鮮やかだ。思い出そうとすればつい5秒前の事のように、まるで今存在する人の事のように、心臓が収縮する。このまま死んでもいいと思った瞬間にもどる。
 年月とともに、鮮度は変わらず、儚さが増してきた。
 あの奇跡もう一度…………自分で作り出そうとしても、結果的に人を欺くばかり。奇跡は、そう何回もないものかな。
 今はまだ、あなたとこうして隠れていよう。