土壇場でなぜか祭りに参加 

 nakata.net cafeスコットランド戦を観てきた。ブルガリア戦はテレビで前半をちらちら観た程度だし、今回もこういうイベントにでもならない限りよう観なかったと思う。でもお陰さまで、久々に代表をガン見できました。画面に向かっての手拍子やコール(しかもすごいぱらぱらですぐ静まる)というものすごい消化不良っぽさはひとつの経験として頂き、明日の日産スタジアムで仕切り直そう…。
 代表選手決定直前の数試合において望みの薄い選手が当確選手にくらべ必死にプレーをするのは自然で、多くの場合それが報われないことは逆説とはならない*1。だからといって、選ばれないだろう選手達の頑張りについて、無意味だとか可哀相だとかいう目で見るのはあまりにも失礼。今回の代表にとっても、彼らにとっても、無意味なはずがないじゃないか。ただ私の心はひ弱で、頭でそう考えていても彼らの試練を前向きに見守りきる自信がいまいち持てないのでこの時期(特に今大会前)の代表戦は避け気味だったんだが…。
 今日の試合全体の感想が「下手に活躍しちゃうよりもこれで巻・佐藤は代表に諦めがついたかな」の1点だったというのは、これ以上叶わぬ夢を追う彼らを見るに忍びないという思いの表れで、先に述べた考えと矛盾しているかもしれない。でも試合後の二人(特に、スーパーサッカーでの巻)のコメントは清々しかった。あれは選ばれないことをある程度見越したうえで、自分のこれまでの努力に確かな結実を見たからじゃないのかなあ、という気がする。
 選ばれないことは無ではなく、ときに選ばれる以上の実に繋がることがある。4年前のこの時期に土俵から外された選手たちが、それを証明している。一ヶ月後にはもっとはっきりと。


 でもサプライズがあってもいいよ。

*1:だって望みが薄いからこそ死力をつくすわけだから