哀愁のテーマパーク

 さて、夏休みロス滞在中、ユニバーサルスタジオへは一人で行ったわけだが。さすがのサカザキも、遊び中ハタと「一人でテーマパークて!?」というのが頭をよぎった瞬間が何度かあったわけですが。なかでもあれね、覿面に哀愁を感じるのはジェットコースターから降りた時ね。普段ポーカーフェイスな私でも、アトラクション中はそれこそ満面の笑顔で「きゃーーー」とか言ってるわけじゃない。最後の落下を終えてがっちゃんと着いた時も興奮醒めやらず「いや〜〜」とか言いながら笑顔で降りてくるわけじゃない、普段なら。その「笑顔で降りる」ができないわけですよ、一人だと。5秒前まで超笑顔だったのに、マシンが降り口に着いたとたん能面に戻ってカバンきゅっと持って「体がぐらぐらしちゃう〜〜」とも言わずにスタスタ歩き去らなければならないわけですよ。ひとと興奮を分かち合いたいという、自分に不足しがちな感情がああも高まったのも久しぶりでしたよ。楽しかった。
 一人でまでユニバーサルスタジオなんつうテーマパークに行った一番の目的は、「スタジオ・ツアー」。ゴッドファーザーとかジュラシックパークとかジョーズとか荒野の七人とかそれこそ初期のいろんなハリウッド映画撮影に使われたスタジオやら屋外セットやらがひしめく現場をバスで廻るという。中でも一番見たかったのが、サイコ(ヒッチコック)。サイコで登場した宿と、その背にそびえる母屋のセットがある。先にロスに行った母親が撮ってきた膨大の写真のなかからこのサイコ宿&母屋の風景を見つけて、「これどこに行ったら見れるの!!」と詰問したのが我がロス行きの始まりだった。
 このツアー中に「この建物群は見た事ある人が多いでしょう、スパイダーマンで使われたセットなんですねー」というのがあったが、映画知らんし。見た事ねえし。と思いっきりそっぽ向いてた自分が後で膨大なスパイダーマングッズに苦戦しながら荷物引きずって帰ることになろうとは。
 今回の旅行のハイライトはやっぱりこのユニバーサルスタジオかな。


 そういえばターミネーターのアトラクションでエドワード・ファーロング少年の映像が出ていて、久々に変わらぬ色白・陰あり目・クマ・皮張り付きの我が好み顔最高峰を確認した。彼今何してんの。
 (……アメリカン・ヒストリーX以降大ヒットは無いが一応ぽつぽつ映画主演はしているらしい。そうですか)