ウィスキーとハバネロ

 昨日、夕方に20部納品できるというので立ち会いに行った。ら、想像を絶するものが届いていた。ページがぐちゃぐちゃだ…。ものも言わずブツをほどきにかかる。届いた分についてはとりあえずページを整えて綴じ直し、提出。たかだか数十ページの冊子でちょっとめくっただけでわかるような大乱丁物をどうしたらまったく気づかず納品して来れるのか、理解に苦しみつつ…。ただここで「どうなってるんだ」と言ったところで相手方の営業も現場に対し同じ事を思ってるに違いないので、最短時間で事実を伝えるのみ。いろいろだったがとりあえず終わった。
 それにしても、最後の最後まで委託元には心配をかけてしまった。私が尊敬している(憧れているといったほうが近い)方で、今回はうちの会社のそれも私に、という事で依頼を下さった仕事だったので、いいものを作りたかった。だが、これも昨日発覚した事なのだが、紙質が私が指定したやつと違う。これは社長の発注ミス。紙が違うだけで、印象はものすごく違う。 密かに落ち込みつつ、流れでお疲れさま会となりその場でウィスキーとおつまみが運ばれてくる(そういう所なんどす)。いろんな話をした中で、私が落ち込んでるのを察したのであろう館長は、なぜ私の事が好きなのか(告白されたよ!)を言い聞かせてくれた。人に対し気休めの類いの無駄な事を一切言わない、だからこそ大好きな方の言葉だったので泣くかと思った。今回の仕事で期待を裏切ってしまったと思っていた。思いがけず午前様だった日。