今この時も波瀾万丈

 あの激動の時代ならそりゃあね、と今の人達は言い(もちろん自分含め)、自分達はああはなれないけど今の時代ならなんとなく生きていければいいのだと天から甘やかされているような気持ちになっている節がある。しかーし今の時代でも、容赦なくいきなり何かは降ってくる。天災もそうだけど、自分がまいたちょっとした種が突如自分の人生を決定してしまうことはある。
 知り合いの年下男子(超安月給)が、現在できちゃった婚礼の準備で大忙しである。最初それを聞いたときは頭ん中ひとこと、「ど〜〜〜〜〜〜すんの!?」のみだった。一年中休み無し。給料なんて雀の涙でボーナスももちろん無し。家族を養うためには、今の仕事は続けられないだろう。なによりも、まだ大学を卒業したばかりで結婚願望なんてものもまったく持っていず「どうするもなにもまず無理、て思った。相手とは性格のすべてが不一致!」と言う元遊び人が、そう言いながらも「彼女が今煙草やってたらぶん殴る」「子供は嫌い。でも自分の子はぜったいかわいいと思う」「いつかは故郷の県に落ち着きたい」と今これからの事を考えている。彼のここ最近は感動的でさえある。可愛い子が生まれてなんとかいい家庭を築けるといいなあ。