いつみても波瀾万丈

 ああ、新撰組終わっちゃった(今日起きてから2回分見た)。やっぱり群像ものはいいよな。人生いろいろだ。それにつけても次の義経は……。ジャニーズの舞台じゃあるまいし。
 自分の行く先は自分でしか決められないし、自分で決めなければならないということ、そのひとつひとつの決断がそのまま生死に直結すること、また自分にはどうすることもできない流れもあるということを肌でわかりながら生きた人達のさわやかさが見えた大河ドラマだった。と新し味もなく乱暴に簡単にくくってみる。また人間を選別するのは善か悪かではなく、「賢」か「愚」か、なんだなぁというのもつくづく感じた。この賢いというのは、より良い立場を得るために立ち回るというののほかに「自分に折り合いをつける」「状況に納得する」という内省的なものも入る。それができれば幸福だし、出来なければ不幸。実際今回あまたの登場人物に悪者といえる人は一人もいなかった。いたのは賢く幸福に生きた人、愚かで不幸な結末に終わった人。前者が圧倒的に多かった。後者は、今思いつくのは伊東甲子太郎河合耆三郎等。武田観柳斉でさえ、この大河では最後の最後に救われていた。 まぁ、大河ドラマは偉人伝ですからね。
 視聴率は伸びなかったけど、三谷さんはよくやったと思う。