大好きなもの

 最近になってリバイバルヒット、愛してやまない化粧水、ヘチマコロン。900円前後。セブンティーンなど、スキンケアが初めて気になりだすお年頃の女の子が読む雑誌で3月とか4月とかに必ず紹介されるやつ(最近はどうだろう?)。薄い緑色がきれいな、昔ながらの自然派化粧水。中学生の時に雑誌に言われるままなんとなく使ってみてこんなもんかと思いそのまま忘れ、いつしか「よく宣伝してるやつ」「お姉さん系雑誌に載ってるやつ」「高いやつ」がいい物なのだというイメージが出来上がってしまった二十歳以後。
 最近まで使ってたのは、1本6000円するやつで、調子がいいのでリピート買いしていた。それが切れ、ストックがなかったのでつなぎをドラッグストアで物色中、かのものが目にとまる。ロングセラーものなので品質は最低ラインクリアだろうし安いのでつなぎにもってこいだと購入したが、それから化粧水を顔にぶつける時間が飛躍的に長まりました。ヘチマコロンの、まるで色気のないそっけないほどのさっぱり感触がもう新鮮で新鮮で。これでもかこれでもかと、時間あるかぎり肌に叩き入れたくなる。これまたそっけない、緑っぽい薄い匂いも気持ち良い。それまで使ってたやつがとろり系だったのでその差が大きかったというのがあるんだろうけど。時間かけてる分なのか、以後肌がきれいになった気がするんだよそれが。安いんだよこれが。もう。ありがとう!という。
 そりゃ、高いやつにはそれなりの研究成果なりエッセンスなりがあるんだろう。肌の老化を気にしなくちゃいけない今後を考えるとそういうのを使ったほうが後々いいのかもしれん、ですが、今はとにかく肌が喜んでる気持ちのよいこのヘチマコロンに首ったけなのであります。以上。