声で勝つ

 私が管轄しているページは広告の入りようによって増減する。たまに正しく倍増する。そうなった場合私はもちろん担当レイアウターも修羅場に放り込まれることになる。一から作るページが倍増すれば直しも倍増(むしろラッシュで次々作って行く為最初の詰めが甘く直しはより大掛かりになりがち)となり、校了間際にもなると追いまくられて目を吊り上げたレイアウターはしばしばこちらが渡す校正紙をクシャクシャにして屑入れに放り込んだりする。その後自分で拾って広げてたりするのが可愛いのですが。たまに本当にボイコットし出版的に超危険な「明日」に回して帰ったりする。
 今週がその世界で、校了日の今日夕方過ぎ、彼女がもう終わったと思っている原稿に私の指示間違いによる誤りがあることがぎりぎりのタイミングで発覚ししょうがないので大きく赤を入れて持って行く。こりゃ高い確率で明日に回されるなと半ば覚悟を決めつつ。完全に目の据わったレイアウターが原稿に目を据えたまま、あなたの言った通りにやったんだけど。と呟いたのを受け一か八かで「間違えた!!!!」と日本語で怒鳴ったら*1、数秒固まったあとおとなしく処理してくれた。そう何度も使える手ではないだろうな。(今回で二度目くらいですし)
 

*1:彼女は日本語を解します