「裸の王様」は嫌いな童話

 どこで生活していようと、どんな生活をしていようと、結局自分の中で深まるのは「人」についての知識なんだよな。一対一の関係でも、一定というのはありえず常にめまぐるしく変化していくもの。ある程度の距離を保っていればそうでもないんだろうけど、少人数で年がら年中朝から晩まで顔つきあわせて仕事をしていると、その都度見える景色は万華鏡のようだ。あ、この人意外と前向きだった、この人「わかりません」て顔して実はかなり賢くねえか、ああこの人は慣れてくると会話のキャッチボールができず自分のしゃべりたい事しかしゃべらなくなる人なんだ、自分の中で相手のキャラクターがどんどん変わって行く。知るにつれて自分の近しい人にどんどん下方修正が加えられてしまうの淋しいことだけれどそういうのはきっとお互い様。また当然、相手との関わりを見るときは同時に自分の反応を顧みることになるわけで、良きにつけ悪しきにつけ己を知ることになる。
 senior colleagueがはるか上の立場から今や私と同位置ときには下に降りて来てしまった今、もとより偉そうな私を大人しくしつけてくれる人が職場にいなくなってしまっているこの環境(一番年下かつ二番目の新参者なのにどういうこと)は私の精神安定にすこぶるよろしくない。成長のチャンスでもあると知りつつ、なかなか高いハードルだわ。あとは仏陀に乞うしかないのか…。
 てことで、近々”瞑想”に連れて行ってもらう予定です。