サイアク(な気分になりたくない人は読まない方がいいっす)

今日は朝から、上司の見込み間違いと上司の伝達不足と私の確認不足と私の見込みの甘さと私の立ち回りの悪さと編プロの作業の遅さがすべて最悪の形で私の上におっかぶさってきた日だった。
昨日の夜、Pに「明日あさいちで編プロに行って、その時点で出てる原稿を受け取ります」と予定を告げた。P、了解。そして本日午前のわりと早い時間、編プロに原稿を受け取りに向かっていたところPから「原稿が今机の上にないんだけど。」と超キレ電話が。「スガさんに今日あさいちで原稿渡すって言ってあるのにどうしてくれるの!?」。はっ?聞いてないよ?聞いてないよ?私あさいちで原稿机の上に置いとくなんて言ってないよ?  あまりの寝耳に水っぷりと事の重大さに気が動転し、自分が何か間違いをやらかしたという気になって謝りつつ、あと徒歩数分の編プロに向かって走り出す。Pからのキレ電話の間に編プロ社長からの着信があったので走りながら掛け直したところ、こちらも超キレ。「今さっきそちらのPから電話があってすごい怒られたんだけど」「はい私もたった今怒られましたすみませんあと5分で着きます」「どうなってるの?そちらが今日取りに来てくれるというからそのつもりでいたのにものすごい急ぎなんでしょ?俺が怒られるんだからさ勘弁してよ。もうこれから俺がバイクで届けるから」ぷちっ。
…はるばる電車乗って来てあと3分でそっちに着く私はどうすればいいのさ??!! とりあえず編プロに走る。着いた直後、編プロ社長が血相かえたままバイクで猛然と走り去る。
その後の行動を簡単に記すと、まずは編プロ社員に全面的に謝り、打ち合わせをし、打ち合わせ中に出た原稿を受け取って社に戻り、バイクで行った分と合わせた原稿を夕方先方に持って行ったという流れ。
勤務中は仕事に追われながらとにかく情けなくて悔しくて「帰ったら一人で盛大に泣いてやる」と思っていたのだが、帰って落ち着いたら普通にムカついて泣く気がなくなった。なんでこんなことになったのか、事の次第を以下に。

私は昨日の時点で、まずはあさいち時点で上がっているものを打ち合わせがてら受け取りに行くつもりではいたが、完成原稿の量はまだ多くないだろうというのが編プロの返答から感じられたので(この見込みは間違っていなかった)、スガさんに原稿提出するにあたりそう細切れでもうざいし申し訳ないので午後ある程度出そろう目処が立ってから先方には連絡しようと思っていた。スガさんとの原稿受け渡し連絡は私に任されており、大体この日中に原稿をお渡ししますというのは伝えてあった。しかしPは「あさいちで編プロに〜」という私の予定報告から早合点に早合点をかさね、どのくらい原稿が上がってくるかもわからぬまま先方にわざわざ電話し「朝一で原稿を提出します!」と言い切ったらしい。ここまででもちょっとちょっとという感じなのだが、まだここでその旨を私に伝えてくれてれば被害は最小限に抑えられたはず。ちょっと待て、ある程度揃ってから持って行こうと私は思ってるんですがとPに言ったはずで、Pもそりゃそうだとなったと思うしそうでなかった場合もそれこそ朝一で微々たる原稿を届けたはず。しかしそんなことを夢にも思っていなかった私は、どうせ待つのだし早めには行くけどそう急ぐ事もないというつもりで編プロにもそう伝えていた。
で、朝来てデスクの上に原稿を発見できなかったPは天パってまず編プロにキレ電話をし、まだ編プロに着いてもいなかった私にその後キレ電話をし、まったく聞いていなかったことについてPからキレられた編プロ社長が怒りの矛先を私に向け、私は朝からダブルパンチをくらうはめに。Pからのキレ電話が編プロに行ったときに私が編プロに着いていればもっとましな展開になった気もするので、ツイてなさも最悪レベルだったんだろう。
編プロの人達がここのところ非常な追い込まれっぷりでほとんど不眠不休で制作していることを知っていたし、まだ状況を把握しきれていなかったものの私の確認不足がこの事態の一因になったことは間違いなさそうなのでとにかく申し訳なく、だから編プロでは全面的に自分の意思疎通不足、確認不足を謝った。*1あとになって思うとこれは良い立ち回りではなかった。
編プロの面々は今も、この件では私の過失によって多大な迷惑を被ったという認識。それはその後の電話の感触でもわかる。これまでも、(先輩方に心配されるほど新人にしては難物を抱えてしまったというエクスキューズをここで入れさせてもらいつつ)上手く立ち回れず迷惑もかけていたので、この新人の使えなさここに極まれりというところなのだと思う。私が普段からちゃきちゃきいろいろできていればこの一件だけでこうもガクンと愛想尽かされることもなかっただろうし。Pの方はというと、方々にキレたあと(そしてスガさんに「バイク便が事故って…」などと非常に苦しい連絡をしていたらしい)自分の伝達不足や見込みの甘さをある程度自覚したらしいというのが、社に戻った私への接し方から感じられたのだが。でその負い目もあってか、私がすることになっていた作業を編プロにやらせる電話をしていたが、たぶんそれがまた編プロの私に対する心証を悪くすることになったのだろうな。

しかしだ、この件について厳密に考えれば、私の悪かった点って昨日「あさいち」といういまいち時間を特定しにくい言葉を使ってしまったという一点だけでは? と考えるとよ、ツイてなさにツイてなさが重なって今日一日の大漁っぷりはどうよ。 と何とも割に合わない気がしてならないのでした。

唯一助かったのが、うちのPが提出宣言やらわけのわからん言い訳連絡やらをしたにもかかわらず、スガさんが何事も無かったかのように笑顔で私から原稿を受け取ってくれたことでした。彼の担当番組の視聴率が上がることを願っております。

*1:実はこちらのほうでも、自分で出してくるスケジュール通りに全然進まない編プロの仕事ぶりに不満と不安レベルが上がっていた折ではあったのだが(本当は「あんたらの仕事が遅いからこういう綱渡りになってるんでしょう!」と言いたいところだ)、事態の一因に自分の至らなさを認めると何よりもまずそれを申し訳なく思うのが私。