今日の芸者遊び

 見込みの甘さで昼の親族会食に参加表明をしていたのだが打ち合わせが予想外の発展を見せたので昼食参加は結局できず、母と約束していた夕方の「SAYURI」鑑賞になんとか間に合う。外人には評判がいいが日本人が観ると「こんなんじゃないよ!」と反発があるという話を聞いていたのだが、どうして非常に面白かったし画の見せ方や役者の迫力に圧倒された。こんなに日本を美しく見せてくれてありがとうと思ったくらい画が神秘的で、かつ目を射るほど鮮やか。今年の自分一発目の劇場映画として満足です。日本人側の反発って「日本のわびさびはどうした」とか「芸者はもっとこう!」という事なのかな? でもアメリカ人に日本情緒を芯から理解して表現しろなんて最初から無理だと思うのね。アメリカ人が見た日本がこういうものなんだったら、それはそれで嬉しい。あと自分もともと芸者というものを知らないからな。主な女優陣が日本人でないのは悔しいけど、英語の達者さを度外視しても、コン・リーの凄みやチャン・ツィイーの可憐さ・強さ併せ持ったたたずまい等を彼らと同等以上に表現できる日本の女優はやっぱりいないのかな、と思ったり。逆に日本人でない彼らが演じたことで、日本人の私にはその芸者達がより神秘的に映ったのかもしれない。
 桃井かおり桃井かおりだった。姐さん。
 オチには不満。
 ていうか私の場合、劇場の大画面でこうも美しい女優さん達を全編通じて眺めていられたってだけで大満足なのよねだいたいが。