境界線

 相手の肌に特に触れたいと思わなくなった時、それを恋愛の終わりとするならば(たぶんそれは真実)。相手との関係全てをブチっと切る(一旦にしても)のがセオリーらしい。男女の仲は極端しかないらしい。でも、そんな必要性すら感じないほど、私の中で相手は友達になっていた。これは初の経験。にもかかわらず、相変わらず「泊まりから帰ってくるとあんたっててきめんに色っぽいわよね、まったく…」などと言われると私の頭の中は疑問符だらけになる。でもそれについて考えるのも、もうめんどくさいんだよね。まあ世の中の事象は常に変わっていくものなわけで、その時々で成るように成ろう。何にでもすぐ答えを出したがる私としたことがこの問題についてはかなり異例だというのは自覚しているけど、放っておく。終わり。