書く事が見つかりません。

 なら更新するなっつう話です。でもせっかく時間できたからさ…。なら本でも読めって話です。うん、そうだね。
 ちなみに、今読んでるのはアゴタ・クリストフ三部作の2つ目、「ふたりの証拠」。この人の書いている事実にはどうも馴染めん。一作目の悪童日記を読んでるときからそうだったのだが、でも気付くと次のを手にとっていた。戦時中はこうこうこうでした、こんなおぞましい事やあんな痛ましい事がありました、というのを知るためならなにも文学でなくても良い。私は彼女がたたみ掛けるように示す「事実」を気持ちよく消化することができないが、その事実の一見乾燥した表現方法は私の肌にものすごく合う。だから読んでいる。もしこれらの物語の事実が、ベタベタした人間関係や過多な修飾詞やいたずらにお涙頂戴な叙情性で飾りたてられていたとしたら、私は一章分で読むのを放棄していただろう。(ましろさんhttp://d.hatena.ne.jp/lluvia/20040917#p1に触発されて)