思えばあれを奇行と言うのだな

 思えば私は昔、なにかむかつく事*1があると、授業中だろうがなんだろうがそこらへんにあるペンやら鉛筆やら定規やらを無言でへし折っていた。クラスメート達は、3、4回目あたりから「あの子またやってるよー」という日常的光景として受け入れてくれていた。今考えると、10代の少女(ええどうせ女子高です)時代はみんな心が柔軟だったんだよなやっぱ…。
 容赦なく棒を折っていたとはいえ、いちおう周りに迷惑をかけないようにとの気はつかっていたつもりだった。が、やはりたまには破片が飛ぶ。目の前のプリント上にいきなり木の破片(この場合鉛筆)が落ちてくるとやはり多少びっくりはするようだったが、マジで抗議をしてくる子はいなかった。みなさんありがとう。
 だが、一度隣の席の子を本気で怒らせてしまったことがある。この時折ったのはボールペン。折った時にインクのしぶきが飛び*2、その子が読んでいた本を汚してしまったのだ。運の悪いことにその本は彼女が他の子から借りていたもので、授業中だというのに「どうするのこれ!」と叫ばれてしまった。みんなが注目するなかひたすら謝りまくり許してもらったが、心の中では「そっちだって授業中に本読んでたんだから自業自得じゃん」とか思っていた。いや、誰が見ても私が悪かった。
 今日は、むかついたけど破壊行動にはおよばなかった。よかった、いくらか普通の大人になって。

*1:主に自分で処理できない他人事

*2:ちょっと考えればその危険性がわかりそうなもんだが